薄毛や抜け毛は、男女関係なく我々にとって大きな悩みの一つです。しかし、生活習慣やヘアケアの方法を見直すことで、進行を抑制し、健康な頭皮と髪を保つことができます。
ここでは、最近抜け毛が増えたと感じる人、薄毛が気になる人が絶対にやってはいけないこと5選をご紹介します。
この記事を読むことで、薄毛の進行を予防する方法が分かります。あなたの改善行動で、自信と勇気を一緒に取り戻しましょう。
シャンプー・トリートメントの成分を知らずに使う
シャンプー・トリートメントを使う上で最も恐ろしいことは、成分を知らずに使うことです。ボトルの見た目や流行り、安さなどで単純に使い続けてしまうと、知らず知らずのうちにあなたの頭皮はダメージを受けている可能性があります。
肌タイプに合わないシャンプーを使えば、頭皮が乾燥したり、炎症を起こしたりして、抜け毛の原因となります。トリートメントにいたっては、成分だけでなく頭皮に直接つけすぎると残留してしまい、薄毛が進行する恐れがあります。使い方と流し方には、特に注意が必要です。あなたの肌タイプに合った成分を選び、使い方に注意しながら頭皮の環境をキレイに保つことを大事にしてください。
オススメの対策
①頭皮の肌タイプを調べる
肌タイプには、大きく分けて「乾燥肌・普通肌・混合肌・脂性肌」の4タイプあります。肌タイプを間違えてシャンプーを選んでしまうと、気づかないうちに頭皮に大きな負担をかける可能性があります。診断をしたことがない方であれば、まずはあなた自身の肌タイプを調べてみるところからです!
ちなみに私は肌タイプ診断をやらずに、7年も脂性肌と勘違いしてました…。結果は見事に混合肌!どおりで乾燥するわけだ…。
あの7年を返してくれ…。
引用元:男のエステ DANDY HOUSE
https://sp.i-voce.jp/special/shindan/20/?fromshindan_return_button
引用元:VoCE
引用元:hadato
②シャンプー・トリートメントの成分を見直す
シャンプー
洗浄力と刺激性が強く、肌に負担をかける可能性があります。また、日本の水は軟水のため、ここまで強い洗浄力は必要ないです。脂肌の方でなければ、選ばなくてよい成分です。そのため、敏感肌の方にはオススメしません。
オススメした成分は、どれも低刺激で肌への負担が少ない成分です。低刺激成分を覚えるより、刺激性が強いオススメしない成分のほうが種類が少なく覚えやすいので、あなたが使っているシャンプー成分を改めて見直してください。
トリートメント
第4級アンモニウム塩に分類される陽イオン界面活性剤です。主に、トリートメントや柔軟剤に使われる成分ですが、防腐剤や殺菌剤にも使用されるほど刺激の強い成分です。肌に残留もしやすく、環境にも優しくありません。少量でも入っているのであれば、薄毛対策ではオススメしません。
近年では髪の仕上がりをよくするため、シャンプーにもオススメしないトリートメント成分を配合したものが出回っています。シャンプー・トリートメントともに注意が必要です。
第3級アミン塩と呼ばれる成分。低刺激なトリートメントや柔軟剤などに使用される敏感肌向けの成分。さらに、オススメしない成分と比較して環境に優しいのも評価されている。
※ココイルアルギニンエチルPCAは、アミノ酸系のカチオン面活性剤で、原価が高めの低刺激な成分です。
③正しい方法でシャンプー・トリートメントをおこなう
- プレシャンプーで、表面の汚れを洗い流してからシャンプーする
- 頭皮を優しくマッサージするように洗う(爪を立てて洗わない)
- トリートメントは、毛先を中心につけて頭皮には極力つけない
- 十分に洗い流す(洗い残し厳禁!)
このオススメの対策をすれば、シャンプー・トリートメントだけでも頭皮の環境が正常に保てるようになります。毎日の正しい積み重ねが、薄毛・抜け毛の進行予防に効果的です!
最近使っているオススメのシャンプーは、別で記事にしています。参考にしていただけると幸いです!https://noma-support.com/rooth-botanical-scalp-serum-shampoo/
シャワーの水を塩素除去していない
水道水に含まれる塩素が髪や頭皮に与える影響は大きく、抜け毛や薄毛にお悩みの方で、まだ塩素除去をせずにシャワーを浴びている場合は、一刻も早くシャワー環境の見直しをしてください。
髪への影響
塩素はキューティクルのタンパク質を分解し、剥がれやすくします。キューティクルが剥がれると、髪のパサつき、枝毛、切れ毛の原因になります。
さらに髪の色素を分解し、褪色させやすくします。特にカラーリングやパーマをしている髪は、塩素の影響を受けやすいので注意が必要です。
そして髪のタンパク質を分解し、髪を弱くします。弱くなった髪は切れやすく、頭皮から抜けやすくなります。
頭皮への影響
塩素は頭皮の皮脂を落とし、頭皮を乾燥させます。頭皮が乾燥すると、フケやかゆみ、炎症の原因になります。
厄介なのことに、塩素は頭皮の常在菌を殺菌し、頭皮環境を悪化させます。常在菌は頭皮の健康を守る役割があるので、それが減ってしまうと、頭皮トラブルが起こりやすくなります。つまり、頭皮環境の悪化により抜け毛や薄毛に繋がってしまいます。
オススメの対策
私が実践しているのが、塩素除去機能が付いたシャワーヘッドへの切り替えです。
シャワーヘッドは、いろいろと調べて選ぶ必要がありますが、選んでしまえば取付けも簡単にできます。
選ぶポイントとして、塩素除去と節水機能がついているシャワーヘッドを選ぶと、経済的にもコスパが良いのでオススメします。
濡れた髪を放置する
濡れた髪は頭皮が柔らかく、キューティクルが開いた状態になっています。この状態で放置すると、頭皮が傷つきやすく、抜け毛の原因となります。さらに、濡れた頭皮をそのままにすると雑菌が繁殖しやすい劣悪な環境になります。自然乾燥を好む方も一定数いますが、フケや痒み、ニオイの原因となります。薄毛や抜け毛を予防したいのであれば、濡れた髪を放置することは絶対にオススメしません。
自然乾燥のリスクについて、詳しく記載した記事があります。心配な方は是非、ご覧ください。髪の自然乾燥、実はNG!?髪と頭皮を守るためにドライヤーが必要な理由!
オススメの対策
①タオルドライで優しく押さえて、髪の水分を拭き取る
タオルで濡れた髪の水分を拭き取ることを「タオルドライ」といいます。ドライヤーの前にタオルドライはとても効果的です。本来、ドライヤーの熱刺激は髪のキューティクルを傷めたり、頭皮に負担をかけます。髪の水分を事前に拭き取ることで、ドライヤーをかける時間を短縮することができます。また、頭皮もより乾きやすくなるので、生乾きや雑菌の繁殖も抑えやすくなります。
タオルドライの正しい方法として、タオルでやさしくポンポンと押さえながら水分を拭き取るのがコツです。決してゴシゴシとこすらないよう気をつけてください。
タオルドライするだけで、ドライヤーをしたときの髪の乾きは格段に速くなります。吸水性にすぐれたタオルを使えば、とても簡単に薄毛対策ができるので、ちょっとしたひと手間と継続が大切です。
②髪の水分を吸い取ったら、すぐに髪を乾かす
タオルドライ後は、すぐにドライヤーで髪を乾かしてください。せっかくシャンプーで髪や頭皮がきれいになっても、生乾きで雑菌が繁殖しては抜け毛や薄毛が悪化します。まれに、熱刺激のダメージを減らすため、エアコンや扇風機の冷風で乾かす方もいますが、オススメしません。理由としては、せっかくシャワーで温まった頭皮が冷風で冷えてしまい血行不良になります。薄毛に悩む方が、頭皮を冷やし血行不良を招くことはリスクでしかありませんので注意してください。
③ドライヤーは頭皮から20cmほど離し、温風と冷風を使う
ドライヤーの熱刺激をできる限り減らすために、ドライヤーは20㎝ほど離して使用してください。髪や頭皮に熱さを感じたら冷風に切り替えると、髪や頭皮へのダメージが最小限に抑えられます。また、8割ほど乾いたら冷風で仕上げるとさらにダメージが抑えられます。
現在では、髪への熱ダメージを考慮したさまざまなドライヤーも発売されています。ドライヤー選びのポイントとして、やや高価になりますがスカルプ機能付きものをオススメします。コスパがよいドライヤーを選びたい方は、最低でも風量が強いドライヤーを選び、できる限り乾きが速いものを選んでください。
風量が弱いドライヤーを使っていたら、すぐに買い替えてください。頭皮環境や髪へのダメージリスクだけでなく、乾くのも遅いのであなたの大事な時間も、毎日奪われ続けます。
タンパク質が不足した食生活を続ける
なんと髪の毛自体の8割は、タンパク質でできています。そもそも人体の50%以上は水分で、タンパク質は20%を占める主成分の1つです。摂取したタンパク質は筋肉や骨、皮膚など全身で原料として使われ、最後に余ったタンパク質が爪や髪にやっと使われます。つまり、タンパク質不足の食生活は、頭皮や髪の毛が弱くなる原因をつくり、薄毛の兆しがある方は必然的に髪の毛が抜けやすくなります。タンパク質は、薄毛予防に恐ろしいほど重要な要素なのです。
オススメの対策
とは言うものの、正直①~③の改善はむずかしいですよね。忙しい現代人には、現実感が持てないのも事実です。私の場合は、プロテインやサプリメントでタンパク質やミネラル、亜鉛など髪に必要な栄養素を摂取しています。
過度な喫煙
髪の毛や頭皮に影響を与えてしまうタバコの成分は、大きく分けて3つあります。
①ニコチン
ニコチンは、血管を収縮させる作用が強い成分です。ニコチンが体内に摂取されると毛細血管がギュッと細くなってしまい血流が悪くなります。血行不良は頭皮の天敵であり、本来は髪に届くはずだった栄養素が届きにくくなり、毛根部分にある髪の毛を作るための毛母細胞の働きが低下してしまう恐れがあります。結果として、元気な髪が育ちにくくなり、抜け毛や薄毛の原因になるとされています。
②タール
タールは、主に肺への負担がかかると言われています。タールで黒ずんだ肺は健康な肺に比べて、1回あたりの呼吸で吸い込める酸素量が低下してしまいます。各組織に供給される酸素量が低下することで、髪の毛が抜けやすくなる原因とされています。
③一酸化窒素
一酸化窒素も、血行不良の原因と言われています。本来なら、血液の赤血球に含まれるヘモグロビンが酸素と結合して、体内の各組織に安定して酸素を供給することができます。しかい、この一酸化窒素はヘモグロビンと結合しやすく、酸素よりも先に結合してしまいます。結果として、酸素が血液に取り込みづらくなり、酸素不足・酸欠状態から血行不良につながります。
ちなみに調べてみると、一酸化窒素は酸素の約200倍もヘモグロビンと結合しやすいそうです。最近まで喫煙者だったので、とても恐ろしい…
オススメの対策(禁煙)
私が禁煙に成功した方法は、③の電子タバコに切り替えてニコチンを体から徐々に離脱させました。禁煙を頑張ろう!と思い立ったあなたを、心から応援します!
まとめ
薄毛が気になる人は、生活習慣やヘアケアの方法を見直すことが大切です。これらを守ることで、抜け毛を抑制し、健康な髪と頭皮を保つことができます。かくいう私は10年前まで、この「やってはいけないこと5選」をすべてやっていました。過去に戻れるなら、自分自身を引っ叩いてやりたいです(笑)。オススメの対策は、今まで私が薄毛対策に関する本や情報を参考にさせていただいた内容と、実際に行動した対策も記しています。一つずつ自分にあった方法で改善して、経験したことで抜け毛・薄毛が減り、昔より自信を持てています。もし、あてはまる項目があれば少しずつでいいです。ほんの少しずつ、あなたのペースで対策に取り組んでみてください。最後まで読んだあなたなら、行動できます。
同じ悩みを持つ方や悩み始めた方にとってこの記事が、皆様の髪と頭皮の健康を守る一助となれば幸いです。